命の授業
<活動の記録2月>
2022年2月3日
足利付属短期大学の2年生の最後の授業に
早産経験を通して、保育者になる学生さんに伝えたい事をお話しさせて頂きました。
22週台で産まれた時に言われる救命措置の境界線の話し。
早産児に起こりやすい病気や障害の説明を聞き、小さく産んでしまった事への罪悪感と、この先の不安で泣く事しかできずに塞ぎ込む話し。
それでも今まで見た事もない小さなあかちゃんは、沢山の管につながれ、抱っこもしてもらえない中、懸命に生きようとしている事。
生きてくれている喜びも束の間、すぐに感染症にかかったり手術する事にもなる。
一歩進んで2歩下がるを繰り返す毎日で、容態が安定しないまま自分だけ家に帰る辛さ。
自分は一体なんなんだ。。
母なのに何もしてあげられないなんて。
産後すぐはそんなネガティブなマインドで辛くとも、元気とパワーを送らねばと赤ちゃんの前ではポジティブを装っていました。
私にできる事の一つ、母乳の凄さの話し。
早産で産んだ母親から出る母乳は、正産期で産む母よりも栄養素が多く含まれると当時の看護師さんに聞いた事がありました。
子どもに合わせたお乳なんて人間の神秘ですよね!
退院した時は、医療従事者の方々、周りの人の支えがあって、感謝なんて言葉だけじゃ足りないくらいの喜びを感じていました。
命を繋ぐ事は簡単ではない事。当たり前ではないんですよね。
そこには命が目に見えない時から感じる人もいます。それは不妊治療を経験された人の話しです。今回男性保育士が、男目線で命が誕生する奇跡と素晴らしさを伝えてくれました。
親からもらった命、そこにはたくさんの愛情がある事を感じてもらえました。なので当たり前の日常がとっても幸せな事なんですよね
そこに感謝できるようになったのは出産後しばらくしてからでした!
保育者として子どもと関わる時に
「子どもは親にとって自分の命よりも大事な存在。そんな宝物をお預かりしている仕事」
だと言うことを忘れてはいけない。
多様なニーズの子どもたちがいて、どんな言葉をかけたらいいか。寄り添いの仕方はどうしたら。子どもと接するだけでなく、保護者とのコミュニケーションも大事になってくる事を伝えたかった!
保育士として、早産を経験した母親として
私が伝えられること。
これからも"命の軌跡"をたくさんの人に知ってもらいたいと思ってます!
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